自転車事故の加害者はその後を考え警察へ!当たり屋犯罪に巻き込まれないために

自転車事故

春の暖かい季節から徐々に増えてくる自転車。

うららかな春の陽気を感じながら心地よい風を受けて走らせる自転車は
とっても気持ちがいいですよね。

ですがそれはあくまで自転車に「乗っている人」の話。

快走してくる自転車のそばを歩く歩行者にとっては気が気ではありません。

ちょっと人通りが多い道を、自転車から降りて
押して歩くことをついつい面倒くさがってしまったばかりに

歩行者に接触してケガをさせてしまった!!

こんな時、あなたが取るべき正しい対処法をご紹介します。

自転車事故を起こし加害者に!?その後起こり得るトラブル

ひき逃げ

「ちょっと当たってしまった程度だし」や

「見た目にはケガしているようには見えないから」など、

その場で自己判断しては絶対にいけません!

「被害者の方が急いでいて「大丈夫ですから」とその場を
立ち去ってしまったらから」

というようなケースも多くあると思います。

ですが、だからといってあなたもその場を立ち去っていいことにはなりません。

あなたが立ち去った後、もし周りにいた人が

「今、目の前で自転車のひき逃げ(当て逃げ)事故を目撃しました!」

と通報されてしまったら、

あなたは立派な「ひき逃げ(当て逃げ)犯」になってしまいます!

大きなトラブルに発展させないためにも警察へ通報しよう

では、もし自転車事故を起こしてしまった場合、
どう対処するのが正解なのでしょう。

被害者がケガをした場合

自転車事故でケガ

被害者にケガをさせてしまった場合は、ケガの大小にかかわらず
すぐに救急車を呼ぶ、またはタクシーで病院まで連れて行くなどして
救護」しましょう。

もしこれをしなかった場合、「救護義務違反(ひき逃げ)」とみなされ、

5年以下の懲役又は50万円以下の罰金刑」に処されます。

そして警察へ事故の事実を報告することも忘れてはいけません。

ひき逃げには、反則金を納付することで罰則を免れる
免除制度はないので、いきなり「逮捕」となってしまいます。

くれぐれも気を付けましょう!

被害者にケガがない場合

より注意が必要なのは、被害者がケガをしていない場合。

被害者もついつい「大丈夫ですから。急いでるんで!」といって
立ち去ってしまう方も多いんですよね。

ですが、これで安心してはいけません!

被害者がどんなに「大丈夫」といって立ち去ってしまったとしても
あなたはその場から警察へ自転車事故を起こしてしまったことを
自ら通報し、警察の指示を仰ぎましょう。

これを怠ると「報告義務違反」となり、

3か月以下の懲役又は5万円以下の罰金」に処されます。

被害者の持ち物を壊してしまった場合

被害者にケガはなかったものの、持ち物を壊してしまった場合、

「ひき逃げ」ではなく「当て逃げ」となります。

その場合の対処を行わないと、これも「報告義務違反」となり、

1年以下の懲役または10万円以下の罰金」に処されます。

いずれにしても事故を起こしてしまった場合には、

自ら警察に事情を説明すること、

ケガをさせてしまった場合にはその人を助ける動きをすること、

持ち物を壊してしまった場合にはきちんとべんしょうすること、という

人として当たり前の行動を取る」ことを心がけましょう!

通報を怠ると当たり屋犯罪に巻き込まれ、自転車事故の加害者から被害者になる可能性も!

自転車事故の当たり屋

自転車事故を起こしてしまった場合、警察に通報する目的には
もう一つ別の意味があります。

それは「自転車事故を起こしてしまった自分の身を守る」ことに繋がります。

世の中には善良な人もいれば、そうでない人も紛れています。

街の防犯カメラを利用し、わざとカメラに映る場所で
自転車にぶつかり、「大丈夫大丈夫、急いでるから行くね!」
なんて気のいい笑顔を振りまき立ち去る。

あっけにとられた加害者が警察に通報することなく
その場を立ち去った後で、

「ひき逃げされた!」と警察に駆け込む。

それが軽微だと警察は「民事で」となるので、
そこに示談金が発生します。

結果、示談金目的の当たり屋犯罪の被害者になってしまうという・・・。

そんな犯罪も存在しますので、

事故を起こしてしまったら警察に報告

絶対に怠らないようにしましょう!

まとめ

自転車事故を起こしてしまったら・・・

・相手にケガをさせてしまったら、救急車を呼ぶ、
タクシーで病院に連れていくなどの対応をする。

・警察へ事故を起こしたことを報告する。

・相手の持ち物を壊してしまったら、話し合いの上、弁償する。

どんなに軽微な事故だったとしても、
相手の方には誠心誠意を尽くして対応にあたりましょう。

そうすればあなたが「ひき逃げ犯」になることはありません。

自動車免許を持っている方なら講習を受けているので
多少の知識はあると思いますが、

自動車免許を持っていない人や、小学生~大学生の子供は
悪気なく「すみません」の一言でその場を立ち去ってしまうことが多いです。

今一度、ご家庭で「自転車で人にぶつかってしまったときの対処法」を
話し合っておくことをおすすめします。

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