大学を卒業していよいよ社会人として歩み出す春。
20歳も過ぎていて、「学生」という特権的立場も無くなり、
正真正銘100%「大人」の仲間入りを果たします。
現役で大学を卒業すると、一番若くて22歳ですよね。
ですが年齢で考えると、22歳といえばとっくに立派な大人ですし、
学生時代からすでに恋人とのお付き合いをされる方もいるでしょう。
「数年お付き合いしたのちの結婚」の可能性が、
もし就職してすぐにやってきたら?
新卒、社会人一年目で結婚するとどうなる?
世の中は実質的に男女平等に近づいてはいますが、
偏見や差別などの感情における男女差別は
そう簡単にはなくなりません。
結婚と仕事を取り巻く環境は明らかに男女間には埋まらない差が未だに存在します。
もし新卒してすぐや、就職してすぐなどの新入社員の結婚となると、男性に対してと女性に対してでは周りの印象には差が出てきます。
社会人になって数年経ち、
即戦力として務めたのちに結婚というのが
一番周りからも祝福が得られる理想的な流れ。
ここに男女の差はないと思われます。
ですがその順番はみんながみんな、
理想通りにはいきませんよね。
■相手が年上で、社会人経験が十分あるがゆえに
結婚したいとプロポーズしてきた場合■相手が転勤に伴い、予定外に急きょプロポーズしてきた場合
あなたの都合を考えて、数年待ってくれるという
理解ある相手なら問題になりませんが、
「好きすぎて我慢できない!」という情熱的な性格の相手だと
会社と相手との板挟みになってしまいます。
男性の場合
確かに新卒の新入社員が就職して間も無く「結婚します」と言えば周囲は、
「仕事もろくにできないくせに・・・」と多少の白い目を向けられることは避けられません。
ですが、その後の仕事への姿勢などで挽回するチャンスは大いにあります。
それがうまくいけば会社での信頼と合わせて、
結婚による社会的信頼により
男性の社会的地位は優位になるでしょう。
女性の場合
新卒男性が「結婚」のハードルさえうまく乗り越えられれば、あとは仕事に真摯に向き合っていれば会社での信頼度が高まっていくのに対し、
女性はもし「結婚」のハードルを越えたとしても、
「妊娠」や「出産・育児」など、
次なる人生のハードルがやってきます。
「取りあえず入籍だけ先にして、式は数年後にすれば大丈夫かな・・・」
「妊娠は早いうちにしないように2年くらいは気を付けて・・・
でも出産後も仕事を続けたいと思っているから
どうせなら若いうちに産んで早く復帰したいし・・・」
「結婚はしたいけど、就職したばっかりなのに結婚なんて周りがどう思うか不安だし、その後の職場の人間関係がギクシャクするのでは・・・」
と思いながらも相手に押し切られる形で
自分の人生設計とは違う結婚をしたとしたら、
その後、計画通り妊娠、出産、子育てが
できる保証があるでしょうか。
想定外の妊娠をしてしまった場合、
「予定外だから」とせっかく宿した命の芽を
摘む選択をするのでしょうか。
多分そんな選択はしないでしょう。
現実社会の反応
では、実際に「就職してすぐ結婚」を選択した場合、
周囲はどのような反応をするのでしょうか。
Yahoo!知恵袋でこのような悩みに的確に答えられている
回答を見つけたのでご紹介します(内容は一部加筆・修正しています)
かなり厳しい回答になります。ご容赦ください。
職場の雰囲気によるとは思いますが、
式はしないにしても入社一年目で結婚(入籍)は
あなたが計画されている社会人生活において、
かなり大きなつまづきの素になると思います。会社の人が「入籍おめでとう!」と口では言ったとしても
内心は違いますし、かなり風当たりは強くなることでしょう。
社員は会社にとって利益を生み出すための労働力を提供し、
会社はそういった労働力に対して賃金を支払います。ですが、新卒の新入社員がいきなり利益を生み出すのは無理です。
なので会社は利益を生み出し、会社の役に立つ人材にするために
仕事を教えて教育をします。
教育期間中は、会社は新入社員に対しては投資のみで
利益回収はできないので損をしている状態です。普通の新入社員に対してさえ、そんな状態です。
しかも、どれほどの期間、教育を施せば利益回収が見込めるかは
蓋を開けてみなければわかりません。
もしかしたらあなたが妊娠しないように計画している二年では、
社員からの利益回収は無理な職場かもしれません。
入社一年目で入籍となれば、たとえあなたが
「二年は妊娠しない」と宣言したとしても、
会社側は入籍しているなら「いつ妊娠するかわからない社員」と判断するでしょう。数年働いて性格や人となりがわかっている社員ならいざ知らず、
新入社員の性格や人となりなど会社はわかりませんから
二年妊娠しない宣言など全く信用できません。
信用できませんから、当然会社からの風当たりは強くなります。
入籍したからと言って会社を辞めさせることはできませんし、
入籍しているなら二年以内でも妊娠したら
急に辞めてしまう、または産休をとる可能性も出てきます。あるいは新卒入社で、社会の荒波に揉まれた経験がない上に
家庭という逃げ場があるがゆえに頑張りが効かず、
すぐ辞めるかもしれないと思われかねません。なので↓
責任のある仕事は怖くて任せられない
↓
他の新入社員には先を見越してどんどんスキルアップさせられても、
あなたにはすぐに誰かが代わりにできる仕事しか教えないという方針を取られる可能性も高くなると思います。
こういった点で社員からの風当たりは強くなるでしょう。
あの人だけ苦労をしていない、楽な仕事ばかりしている、
と同僚からは不平等に思われるでしょうし、突然辞めたり産休をとる可能性がある社員に肩入れするほど、
会社はバカではないし甘くありません。
そういう生ぬるい状態で誰でも代わりができる程度の
責任のない、または責任の軽い仕事しか教えてもらえておらず、
スキルアップできていない社員が妊娠して産休を取って復職したとして、
戻れる居場所があると思いますか?そんな人が会社から必要だと思われると思いますか?
あなたがいたポジションは産休中に他の誰かに奪われます。
彼氏さんは融通の効く職場ですか?
親御さんはお孫さんを預かってくれますか?
小さな子供が体調を崩すのは予測不能ですから、
保育所に預けるなら、遅刻早退や欠勤して
対処せざるを得ない時もたくさん出てきます。
同じ業種の他社に転職するにしても、
持っているスキルが低いこと、
小さな子供がいて急に欠勤する可能性のある人を、
企業が積極的に採用すると思いますか?
子持ちの女性が働きにくい社会、これが現実です。
それらの点で、
あなたが計画されている今後の社会人生活は
計画通りに行かずにつまづく素になる可能性があります。
数社で社会人生活を約十数年ちょっと、
私自身、結婚・出産・復帰をしてますが、『入社して早いうちに結婚・妊娠・復帰』がうまく行ってるのは
確固たるスキルがある人で、更に子育てに絶対的な協力をしてくれる人がいてはじめて成立するという状態でした。
二兎を追う者は一兎をも得ず
これに尽きます。
出産しても仕事を続けたい・早く復帰したいという社会人計画があるならば、
彼氏さんとしっかり向き合い、逃げずに話し合った方がいいように思います。後々、「私の人生はこんなはずじゃなかった・・・」と後悔される要素が
かなりあるような気がします・・・。
残念ながら上記回答が女性にとっての今の日本社会の現状です。
「女性にとっての・・・」と言ったように、
これが男女逆の立場になると、少し捉え方が変わります。
男性の場合、「結婚」というものは社会的信用を得られるものになります。
身元がはっきりするということ、
家族を養うという責任を負う立場になるため、
軽率なことはしなくなるだろうという安心感。
未だ古くから残る結婚に対する偏見の一つです。
女性も社会進出が進む現代において、
結婚が女性にとって足枷となってしまうことを考えると、何故こうも「結婚」が男性と女性とで
違う意味合いを持ってしまうのか。
今が過渡期であることを信じるしかないのが現状です。
社会人一年目、まずやるべきことは経験を積み”信頼を得ること”
大学で学んだことを社会で役立てるべく、
まずは「信頼」を築くことを第一に行動することが大切です。
信頼を築くことが出来て、はじめて誰もが結婚を祝福してくれる存在になるということ。
人生を左右する決断をしなければいけなくなったときは、
その時その時で立ち止まり、どんな選択をするのが
今の自分にふさわしいかをじっくり考えるようにしましょう。
さいごに
社会人一年目で結婚した場合の日本社会の現状をご紹介しました。