インフルエンザ 9月に発症?夏にかかる原因は?どんな症状?

インフルエンザで学級閉鎖

インフルエンザといえば冬にかかるイメージがありますが、

実は9月に「インフルエンザによる学級閉鎖」が相次いでいます。

2018年9月には13都府県であまりにも早いインフルエンザが猛威を振るっていて、

病院側も「この時期にインフルエンザの患者さんがいることが異例」

と驚いています。

地域住民にも「え?まだこんなに外は暑いのに!?」という困惑と不安が

全国に広まりつつあります。

本来冬に流行するインフルエンザがなぜ暑さが続いている9月に発症するのか?

実は今、日本のインフルエンザに「ある変化」が起きているんだとか。

なぜインフルエンザが9月に発症するの?

日本では毎年冬にかけてインフルエンザが流行していましたが、

ここ数年、夏にインフルエンザを発症する方がじわじわと増えているんです。

その理由は、「亜熱帯型」による夏と冬、年2回の流行という

新たな流行パターンが日本の常識を変えつつあるというんです。

2018年、新学期が始まる9月上旬に13都府県中、25校で学級閉鎖が起きたと聞くと

「今年、日本で何が起きているんだ?」と不安になりますが、
実は夏に流行るインフルエンザは今年になって始まった事ではなりません。

冬に比べると数は決して多くないものの、
毎年夏のインフルエンザで学級閉鎖になる学校は今までにもあったんだとか。

調べによると9月の第1週、第2週にインフルエンザが原因で学級閉鎖になった学校の数は、

2013年は0校、

2014年は5校、

2015年は4校、

2016年は13校、

2017年は26校、

2018年は25校。

このデータを見ると、2014年から徐々に学級閉鎖が始まり、
2017年、2018年といきなり増えていることに驚きですよね。

熱中症にも注意をしなければいけない9月に
インフルエンザを発症する原因は一体何なのでしょう?

インフルエンザが夏に猛威を振るう原因とは?

9月にも関わらず、流行の兆しを見せるインフルエンザ。

様々な理由が挙げられていますが、実はまだハッキリとした理由はわかっていません。

夏のインフルエンザ理由その1.亜熱帯型流行説

まず一つ目の理由として専門家は、

「日本の気候がだんだん亜熱帯型に近づいていることが関係しているのでは」

とのこと。

東南アジアなどの亜熱帯地域では、実は昔から雨季と乾季の
年2回、インフルエンザが流行するそうなんです。

環境が全く違う雨季と乾季にどのような原因でインフルエンザが流行するのか
という理由は、実は未だにわからないんだとか。

ですが日本の最南端、沖縄でも2005年頃から年2回流行する年が出始めています。

そして2015年頃から沖縄より北に位置する西日本でも
夏にインフルエンザが流行し始めています。

要するに今まで日本の常識では、

「インフルエンザは空気が乾燥した冬に流行するもの」

でしたが、インフルエンザウィルスは空気の感想で広がりやすいというだけで、
湿度の高い時期にも存在しているということですよね。

夏のインフルエンザ理由その2.南半球からの感染説

日本の季節が夏の時、南半球に位置するオーストラリアは冬ですよね。

一つは夏休みに出かけた海外旅行先がインフルエンザが猛威を振るっている冬の国に旅行へ行き、

旅先から日本へウィルスを持ち帰ってしまうというケース。

もう一つは感染した人が観光客として日本にウィルスを持ち込んでしまうケース。

近年の訪日外客数を見ると、可能性としては十分に考えられます。

ですが、「逆もまた然り」で、冬の日本からウィルスを海外へ運んでしまっていることも
ありますので、その辺はお互い様ですよね。

夏のインフルエンザ理由その3.夏風邪と誤認説

もう一つの理由として、

「実は夏のインフルエンザは昔からあったんじゃないの?」

という話。

ただ、日本では「インフルエンザ=冬」という固定概念が根強いために

症状がある患者さんが病院へ行っても「夏風邪」として診断されていたのでは?

そもそも夏に病院へ来る患者さんにインフルエンザの検査をしようという
病院がなかったために、データ自体がありません。

医療従事者の間でも、夏のインフルエンザが認識され始めたのは
ここ数年のことのため、可能性として十分考えられます。

インフルエンザ 夏にかかるとどんな症状に?

夏にかかるインフルエンザの存在を知ると、

1年中インフルエンザに注意しなければいけないってこと?

予防接種はいつ打てばいいの?

と、これからインフルエンザに対してどう認識して、
どう対処したらいいのか不安になりますよね。

では、夏にかかるインフルエンザはどのような症状が出るのでしょう?

A型とB型それぞれのインフルエンザに感染した方に日を追ってどのような症状が出たか聞きました。

2018年夏のインフルエンザA型に感染した方に聞いた症状

1日目

・咳

・関節痛

・倦怠感

2日目

・発熱(38~39℃台)

3日目

・発熱(37℃台)

4日目

・発熱(37℃台)

2018年夏のインフルエンザB型に感染した方に聞いた症状

1日目

・喉の痛み

2日目

・喉の痛み

・咳

・倦怠感

・下痢

3日目

・悪寒

・発熱(38~39℃台)

4日目

・発熱(37℃台)

きっと人によっても出る症状には多少の違いはあると思いますが、
どうやらA型とB型で大きく違う特徴は、発熱のタイミングが少し違うようです。

A型の症状としては、急激な発熱や関節痛が特徴で、

B型の症状としては、A型ほど急激には発熱しないものの、
消化器官に影響が出て長引くこともあるようです。

このような症状が出たら可能性の一つとして夏のインフルエンザを疑ってみるといいかもしれません。

さいごに

9月に発症するインフルエンザの夏にかかる原因や症状についてのお話でした。

今のところ東北北緯で夏のインフルエンザに感染したという報告はないものの、

この先、温暖化による気候の変化の影響で夏のインフルエンザが北上してくる可能性は

十分に考えられます。

これからはインフルエンザ=冬ではなく、

インフルエンザ=年中と認識を変えなければいけませんね。

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