インフルエンザ流行は8月から?予防接種は夏も出来る?咳エチケットとは

8月にインフルエンザ感染

日本ではここ数年、年2回インフルエンザが流行していることをご存知ですか?

そのうちの1回はもちろん空気が乾燥し、ウィルスが浮遊しやすい冬ですが、

もう1つはなんと夏!8月から9月にかけて冬ほどの大流行ではないまでも
西日本側では学級閉鎖になる学校もあるんだとか。

日本の夏は高温多湿、ウィルスが浮遊しにくいであろう環境のはずなのに
なぜ夏にインフルエンザが流行するのでしょう?

インフルエンザの流行は8月~9月にもあった

ここ数年、冬ほどではないものの、夏にもインフルエンザが流行していることがわかりました。

その原因は今もまだハッキリとはわかってはいないものの、

実は東南アジア圏では昔からインフルエンザの流行が年2回あったそうです。

最近の日本の夏は、急な気候変化による突然のゲリラ豪雨など、
まるでスコールのような雨が降りますよね。

日本の季節には「冬」があるので「亜熱帯気候」になることはないのですが、
近年の冬以外の季節はほぼ亜熱帯気候に近づいているのだとか。

夏真っ盛りの8月に一番気を付けるべきは熱中症のことばかりだったのに、
インフルエンザにも気を付けなければいけないなんて・・・。

せっかくの楽しい夏休みを布団の中で過ごすハメにならないためには予防第一。

まずすぐにできる予防としては原点である

・うがい

・手洗い

・マスクの着用

というところになりますが、暑い夏に予防のためとはいえマスクの着用はキツイですよね。

もう一つ注意できる点として「室内環境」が挙げられます。

インフルエンザウィルスが最も活動的になる環境は、

・気温20℃以下

・湿度50%以下

湿度を50%以上に保てばウィルスの生存期間が短縮しますので、
エアコンの除湿モードの使い過ぎには注意するようにしましょう。

そしてもし家族に感染者が出てしまった際は、

こまめにエアコンのフィルターを掃除するようにすると
家族内感染はかなりの確率で減らすことができますよ。

インフルエンザの予防接種って夏も出来るの?

夏にインフルエンザ予防接種

通常インフルエンザの予防接種は、冬の流行への備えとして10月頃に始まります。

では、9月より前に流行しているインフルエンザに対する
予防接種はできるのでしょうか?

そもそもワクチン摂取後、効果の持続期間は約4か月間と言われています。

それを考えると、8月9月に流行する前の
6月や7月頃には予防接種しておきたいですよね。

じゃあ夏にも予防接種に行けばいいのね

となるところですが、そう簡単に行かない事情もあるようで・・・。

一番の大きな理由として、

ワクチンを作るためには膨大な費用がかかる

ということが挙げられます。

夏にもインフルエンザが流行するとはいえ、
それは決して冬の比ではありません。

冬のインフルエンザの予防接種のように
毎年確実に予防接種を受ける人の数が増えればいいのでしょうが、

現時点での需要と供給のバランスを考えると、単純に

「夏のインフルエンザに備えてワクチンを作ろう」

とはいかないのです。

そして予防接種のワクチンは、過去の傾向を鑑みて
今年はどの型のウィルスが流行するのかを、あらかた予想して作られています。

近年の夏の傾向をどのように参考にするかなど、
有効なワクチンを作るためにもこれからの研究が必要です。

今はまだデータ収集の段階で手探り状態であるという事ですね。

なのでしばらくは夏のインフルエンザへの対策としては、
自分で予防することをしっかり考えていかなければいけません。

インフルエンザ予防に有効な咳エチケットとは

咳エチケット

インフルエンザにかからないようにという予防方法として予防接種がありますが、
イナビルやリレンザなどのような吸入する抗インフルエンザ薬があります。

予防接種が難しいならイナビルを吸入すればいいのでは?

と思いつく方もいると思います。

たしかに夏の間ずーっと吸入し続けていれば予防できるでしょう。

ですが「予防」に使用する薬は自費になるので、
個人負担がどれほどのものになるのかを考えると得策ではありませんよね。

「咳エチケット」というものをご存知ですか?

通常咳をする時、大抵の方は周りに人がいる場合に口を手で押さえますよね。

周りに配慮したとてもいい行動に見えるのですが、

その手で吊革につかまったり、ドアノブに触れたりすると
ウィルスをばら撒くことに繋がってしまいます。

咳が出る時にはハンカチなどの布で口元を覆って咳をすることで
必要以上に感染を広げずに済みます。

もし突発的に咳が出そうになり、ハンカチを用意することが出来ない時は、
口を腕で押さえて咳をするようにしましょう。

ですが、特に女性などお化粧をしている方は
ファンデーションや口紅が付いてしまうリスクもありますので、

ハンカチを常に取り出しやすくして持ち歩くことをおすすめします。

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さいごに

8月から9月にかけて流行するインフルエンザへの対処法と
予防接種や咳エチケットについてのお話でした。

夏にもインフルエンザに感染する可能性があることは、
医療従事者の間でも認識していなかった話ですので、

今までは8月や9月に体調を崩しても夏風邪として片付けていた方も
もしかしたらインフルエンザだった可能性がありますよね。

これから少しずつ新たな認識が加わり、夏のインフルエンザに対する
予防接種についても考え直されていくといいですね。

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